世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


グレンブレトン アイス 10年  10年  57.2%

  • 蒸溜所名: グレノラ蒸留所
  • 地域: ノバスコシア
  • ブランド: グレノラ・ディスティラーズ
  • 価格帯: -25
  • 入手可能場所: カナダ
  • 掲載号:130号

クリス・グッドラムSCORE8.3

香り
クラシックでくっきりとした、ほとんどポットスチルそのままのような穀物のアロマ。オイリーなマジパン、バニラ、タルトシトロンの香りもある。わずかにハーブのようで、ほとんどライのような特徴があり、かすかに焼いたメロン、バナナ、アンズ。加水すると若さが強調される。
かなりオイリーで、ハチミツと柑橘の感触がある。くっきりとした穀物のスパイスはだいぶ隠れているが、徐々に現れ始めて舌をくすぐり、元気な要素を加える。おだやかなフルーツ風味があり、潰したアンズやバナナのような味がする。加水するとオーク風味が前面に出る。
フィニッシュ
力強いフィニッシュ。かなりドライで、穀物風味が残る。ハーブっぽいライのような若いスピリッツの感触が現れる。
コメント
今まで出会ったカナディアンウイスキーのなかで特に複雑なものではないが、この若々しい力強さは愛すべき特徴だ。

チャールズ・モンタナーロSCORE6.2

香り
軽い麦わらの匂いとかすかな洋ナシのドライフルーツが、マジパンや干しブドウに変化する。アルコール度数から予測された刺々しさはほとんどない。
エステルとテレピン油。かなりクリーミーで、ツンとくるゴムのような味が際立ち、軽い熱帯のフルーツが控えめにやってくる。
フィニッシュ
渋味があって、パワフルなフィニッシュ。控えめなバニラと繊細なハニーマスタードを伴っている。
コメント
うまく理解するのが難しい。何がしかの主張をしたくてアルコール度数を高めに設定したのだと考えられるが、実際のウイスキーはそれをまっとうできなかった。水で希釈しても特徴は現れない。